大宮駅12番線の謎に迫る!現在は欠番?その歴史と役割を解説

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埼玉県最大のターミナル駅であり、首都圏の「北の玄関口」として知られる大宮駅。 新幹線から多くの在来線が乗り入れ、日々たくさんの人々が利用しています。

そんな大宮駅のホームには、1番線から22番線まで(新幹線ホーム含む)様々な番号が振られていますが、実は「12番線」という番号のホームは現在、旅客案内上は存在しません。 なぜ12番線は使われていないのでしょうか?

この記事では、かつて存在した大宮駅12番線の歴史的背景や、現在の状況、そして関連する路線の情報まで、詳しく、そして分かりやすく解説していきます。大宮駅をよく利用する方も、鉄道に興味がある方も、きっと新たな発見があるはずです。

大宮駅12番線はどんなホームだったのか?

現在、大宮駅のホーム番号は11番線の隣がすぐに新幹線の13番線となっており、12番線は「欠番」となっています。 しかし、かつては確かに12番線が存在し、重要な役割を担っていました。ここでは、幻となった12番線の過去と現在について掘り下げていきます。

幻のホーム「12番線」の歴史

大宮駅の11番線と12番線は、もともと川越線が使用していたホームでした。 1985年に埼京線が開業し、川越線が電化されて埼京線との直通運転を開始するまで、非電化だった川越線のディーゼルカーがこのホームから発着していました。

埼京線の開業に伴い、川越線のホームは現在の地下ホーム(19~22番線)へと移設されました。 これにより、地上にあった11番線と12番線のホームは、その本来の役目を終えることになったのです。11番線はその後、湘南新宿ラインの北行(宇都宮線・高崎線方面)などが使用するホームとして活用されていますが、12番線は旅客営業用としては使われなくなりました。 長い間、ホームと線路は残されたままで、鉄道ファンからは「幻のホーム」として知られていました。

ちなみに、大宮駅には12番線の他にも5番線と10番線が欠番となっていますが、これらの線路は回送列車や貨物列車などが通過するために現在も使用されています。

現在の12番線はどうなっている?

役目を終えた後も長らくその姿を残していた旧12番線ですが、近年変化がありました。
ホームは7両編成のディーゼルカーが停車できた長さのままでしたが、安全上の理由などから柵が設置され、立ち入りができないようになっていました。 そして、2021年頃には、ついに線路が撤去される工事が行われました。

これにより、35年以上も放置されていた「幻のホーム」は、その線路を失うことになりました。 線路が撤去された跡地が今後どのように活用されるのか、具体的な計画は公式には発表されていませんが、「大宮駅グランドセントラルステーション構想」といった再開発計画との関連も噂されており、今後の動向が注目されています。

線路の撤去作業中、残されたレールに「大成延伸」という文字が確認されたという情報もあり、鉄道ファンの間で様々な憶測を呼びました。

なぜ12番線は復活しないのか?

11番線の隣にスペースがあるにもかかわらず、なぜ12番線は旅客ホームとして復活しないのでしょうか。その大きな理由の一つは、線路の配線構造にあります。
旧12番線に繋がっていた線路は、高崎線や宇都宮線といった主要な本線とは直接接続されておらず、主に旧川越線の線路に繋がっている特殊な配線でした。 このため、現在の高崎線や宇都宮線の列車を停車させる旅客ホームとして活用するには、大規模な配線変更工事が必要となります。

また、現在の11番線ホームは片側しか使用しておらず、幅が比較的狭いという特徴があります。もし12番線を復活させる場合、ホームの拡幅や安全対策、乗り換え通路の確保など、多くの課題を解決する必要があります。こうした複雑な事情から、現時点では旅客ホームとしての復活は現実的ではないと考えられています。

12番線の代わりに利用する高崎線のホーム案内

旧12番線は利用できませんが、大宮駅から高崎方面へ向かう際には、主に6番線から11番線までの各ホームを利用することになります。 ここでは、高崎線(上野東京ライン・湘南新宿ラインを含む)のホームについて詳しくご紹介します。

高崎方面(下り)の発着ホーム

大宮駅から熊谷・高崎方面へ向かう下り列車は、主に以下のホームから発車します。

【高崎方面(下り)の主なホーム】

  • 8番線:高崎線(熊谷・高崎方面)
  • 11番線:高崎線・宇都宮線(湘南新宿ライン含む)

特に8番線が高崎線の下り専用ホームとして使われることが多いです。 湘南新宿ラインを経由して高崎線に直通する列車は11番線から発車することが多いです。 ただし、時間帯や列車の種別によって発車番線が変更になる場合があるため、乗車前には必ず駅の電光掲示板で確認するようにしましょう。特急「草津・四万」や「あかぎ」などの特急列車も、これらのホームから発車します。

上野・東京方面(上り)の発着ホーム

逆に、高崎から大宮駅に到着し、上野・東京・新宿方面へ向かう上り列車は、主に以下のホームを使用します。

【上野・東京・新宿方面(上り)の主なホーム】

  • 6番線:高崎線(上野東京ライン・湘南新宿ライン)
  • 7番線:高崎線(上野東京ライン)

6番線と7番線が主な上りホームとなります。 上野東京ラインは東京駅を経由して東海道線方面へ、湘南新宿ラインは新宿駅を経由して東海道線や横須賀線方面へ直通します。行き先によって乗るべき路線が異なるため、乗り間違いのないよう注意が必要です。特急「あかぎ」の上り列車も、主に6番線や7番線に到着します。

乗車に便利な号車と設備

広い大宮駅では、乗り換えや改札口への移動をスムーズに行うために、乗車位置を意識することが大切です。高崎線のホーム(6・7・8・11番線)から、改札口や他の路線への乗り換えに便利な階段、エスカレーター、エレベーターに近い号車は以下の通りです。

設備 便利な号車(目安) 方面
階段・エスカレーター(北側) 9号車・10号車 付近 新幹線(北のりかえ口)、ルミネ方面
エレベーター 6号車 付近 中央改札、ecute方面
階段・エスカレーター(南側) 3号車・4号車 付近 新幹線(南のりかえ口)、豆の木方面
上記は15両編成の場合のおおよその目安です。 グリーン車(4・5号車)付近にも階段やエスカレーターがあります。 正確な位置はホームの案内表示をご確認ください。

12番線から発着していたかもしれない特急列車

もし12番線が現在も稼働していれば、高崎方面へ向かう特急列車が発着していたかもしれません。ここでは、大宮駅を発着する高崎線方面の代表的な特急列車についてご紹介します。

特急「あかぎ」

特急「あかぎ」は、主に上野駅と高崎駅や本庄駅を結ぶ特急列車で、通勤・通学の足としても多く利用されています。 平日の朝夕を中心に運行されており、全席指定席で快適に移動できるのが魅力です。

大宮駅の次の停車駅は上尾駅で、埼玉県内の主要駅にこまめに停車するのが特徴です。 2023年3月のダイヤ改正で、使用車両が651系からE257系に変更され、これまで平日のみ「スワローあかぎ」として運行されていた列車も「あかぎ」に名称が統一されました。 大宮駅では、下り(高崎方面)は主に7番線、上り(上野方面)は6番線や7番線から発着します。

特急「草津・四万」

特急「草津・四万(くさつ・しま)」は、上野駅と群馬県の名湯・草津温泉の玄関口である長野原草津口駅を結ぶ観光特急です。 週末や観光シーズンには多くの観光客で賑わいます。

以前は「草津」という名称でしたが、2023年3月のダイヤ改正で現在の名称に変更されました。 この列車も「あかぎ」と同様に、使用車両がE257系に更新されています。 大宮駅から乗車すれば、乗り換えなしで温泉地へアクセスできるため非常に便利です。大宮駅では、下り(長野原草津口方面)は主に7番線から発着することが多いです。

特急券の購入方法と注意点

特急「あかぎ」や「草津・四万」に乗車するには、乗車券のほかに特急券が必要です。特急券は以下の方法で購入できます。

  • みどりの窓口:駅係員に相談しながら購入できます。
  • 指定席券売機:駅に設置されている紫色の券売機で購入できます。
  • えきねっと:JR東日本のオンライン予約サービス。スマートフォンやパソコンから予約・購入が可能です。

「えきねっと」を利用すると、割引価格で特急券を購入できる「えきねっとチケットレスサービス」があり、大変お得です。 紙のきっぷを受け取る必要がなく、スマートフォン画面を見せるだけで乗車できるため、スムーズで便利です。全席指定席のため、特に週末や連休に利用する際は、早めに予約しておくことをおすすめします。

大宮駅でのスムーズな乗り換え案内

大宮駅は巨大なターミナル駅であるため、乗り換えには少し時間がかかる場合があります。 ここでは、高崎線ホームから主要な路線への乗り換え方法を分かりやすく解説します。

新幹線への乗り換え

高崎線ホーム(6〜11番線)から新幹線ホームへは、一度コンコース階(2階)に上がる必要があります。

  1. ホーム中央付近にある階段・エスカレーター・エレベーターで2階コンコースへ上がります。
  2. コンコースには「新幹線北のりかえ口」「新幹線南のりかえ口」の2つの乗り換え改札があります。
  3. ご自身の乗車する新幹線の号車に近い方の乗り換え改札を利用すると便利です。改札を通れば、新幹線ホーム(13〜18番線)へアクセスできます。

乗り換えの標準時分は約10分とされていますが、混雑時や荷物が多い場合はもう少し余裕を持っておくと安心です。

京浜東北線・埼京線・川越線への乗り換え

在来線同士の乗り換えも、一度コンコースに上がるのが基本です。

【京浜東北線(1・2番線)へ】
高崎線ホームから2階コンコースへ上がり、最も東京寄り(南側)にある1・2番線ホームへ下ります。ホームが隣接していないため、少し歩く必要があります。

【埼京線・川越線(19〜22番線)へ】
埼京線・川越線は地下ホームにあります。 高崎線ホームから2階コンコースへ上がり、案内表示に従って地下へと続く階段やエスカレーターを下ります。他の在来線ホームとは離れているため、乗り換えには時間がかかります。時間に余裕を持った移動を心がけましょう。

東武アーバンパークライン・ニューシャトルへの乗り換え

JR線から私鉄への乗り換えは、一度改札を出る必要があります。

【東武アーバンパークライン(東武野田線)へ】
まず、JRの中央改札(北または南)を出ます。改札を出てコンコースを東口方面に進むと、東武線の乗り場が見えてきます。 JR改札から東武線改札までは比較的近く、スムーズに乗り換えが可能です。

【ニューシャトル(埼玉新都市交通伊奈線)へ】
JRの中央改札を出て、コンコースを西口方面へ進みます。 新幹線乗り場のさらに奥にニューシャトルの改札があります。東武線とは反対方向になるので注意しましょう。

大宮駅12番線の歴史を知って、鉄道をもっと楽しもう

この記事では、現在は使われていない大宮駅の「12番線」に焦点を当て、その歴史や現在の状況、そして関連する高崎線や特急列車、乗り換え情報について詳しく解説しました。

普段何気なく利用している駅にも、調べてみると意外な歴史や秘密が隠されていることがわかります。12番線は、かつて川越線が地上を走っていた時代の名残であり、大宮駅の発展の歴史を物語る存在と言えるでしょう。

次に大宮駅を利用する際には、11番線の隣にあるスペースを眺めながら、かつてここをディーゼルカーが走っていた時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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