E2系の残り編成は?現在の運用から引退時期まで詳しく紹介

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かつて東北新幹線や上越新幹線、北陸新幹線(当時は長野新幹線)で主力車両として活躍したE2系新幹線。流線形の美しいフォルムと、最高速度275km/hの性能で、多くの人々を運びました。

しかし、後継車両であるE5系やE7系の登場により、その数は少しずつ減ってきています。この記事を読んでいる方の中にも、「最近E2系を見かけなくなったけど、今どうなっているの?」「残り何編成が、どこを走っているの?」と気になっている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、現在残っているE2系の編成数や運用区間、そして多くのファンが注目する200系カラー復刻編成の動向、気になる引退時期の見通しまで、最新情報を交えながらわかりやすく解説していきます。残りわずかとなったE2系の「今」を知り、その最後の活躍を見届けましょう。

E2系の残り編成は?現在の状況をチェック

東北・上越新幹線の高速化に大きく貢献したE2系ですが、後継車両の台頭により、その数は大きく減少しました。ここでは、現在どれくらいの編成が残っているのか、そしてE2系がどのような車両なのかを振り返りつつ、編成数が減少した背景について見ていきましょう。

現在残っている編成数と編成番号

2025年現在、E2系で残っているのは、新幹線総合車両センターに所属する10両編成が中心です。 具体的には、J70番台と呼ばれる比較的新しい編成などが活躍を続けています。最盛期には多くの編成が在籍していましたが、E5系などの新型車両への置き換えが進み、その数は年々減少しています。 JR東日本の計画では2024年度に4編成(40両)の廃車が予定されており、残る編成はさらに少なくなる見込みです。

特に注目されていたのが、東北・上越新幹線開業40周年を記念して200系カラーに復刻されたJ66編成でした。 この編成は多くのファンに親しまれましたが、2024年3月15日をもって定期運用を終了し、その後イベント列車などで活躍した後、2025年3月には解体線へ移動したことが確認されています。 ただし、一部車両は試験車両として活用されるため、函館港へ輸送されたとの情報もあります。 このように、一言で「残り編成」といっても、その状況は常に変化しているため、最新の情報を追いかけることが大切です。

E2系の編成番号について
E2系の編成番号は、アルファベットと数字の組み合わせで識別されます。東北新幹線用の10両編成は「J編成」、かつて長野新幹線(現在の北陸新幹線)で活躍した8両編成は「N編成」と呼ばれていました。現在残っているのは主にJ編成です。

E2系はどんな新幹線?デビューからこれまでの活躍

E2系は、1997年にデビューしたJR東日本の新幹線車両です。 当時、2つの大きな目的を持って開発されました。一つは、秋田新幹線「こまち」と連結して走る東北新幹線「やまびこ」用、もう一つは、同年に開業を控えていた長野新幹線(高崎~長野間)「あさま」用です。

技術的には、最高速度275km/hでの安定した走行性能を持ち、長野新幹線の急勾配にも対応できるパワフルなモーターとブレーキを備えていました。車体はアルミ合金製で軽量化が図られており、高速走行時の騒音を抑えるための低騒音パンタグラフや車体傾斜システム(一部編成)など、当時の最新技術が盛り込まれていました。

デビュー後は、東北新幹線では「はやて」として八戸開業時の主役を担い、上越新幹線では200系に代わる主力として「とき」「たにがわ」で活躍しました。まさに2000年代のJR東日本の新幹線網を支えた中心的な車両と言えるでしょう。広い窓からの眺めも特徴で、多くの乗客に親しまれてきました。

なぜE2系の編成は減少したのか?

長年にわたり新幹線の主力として活躍してきたE2系ですが、その数が減少した最大の理由は、後継となる高性能な新型車両の導入です。

東北新幹線では、2011年から最高速度320km/hを誇るE5系(「はやぶさ」などで活躍)が導入され、E2系が担っていた速達タイプの列車は徐々にE5系に置き換えられていきました。これにより、初期に製造された0番台の編成から廃車が始まりました。

一方、上越新幹線では北陸新幹線用のE7系が投入されるようになりました。E7系への車両統一によって、サービス品質の向上と最高速度の引き上げ(240km/h→275km/h)が可能になるためです。 この計画に基づき、上越新幹線で活躍していたE2系は2023年3月のダイヤ改正で定期運用を終了しました。

このように、より高速で快適なサービスを提供できる新型車両が登場したことで、E2系は徐々に活躍の場を譲っていったのです。車両自体の老朽化も理由の一つですが、新幹線のサービス向上の歴史の中で、E2系が果たしてきた役割が次の世代へと引き継がれていった結果と言えるでしょう。

残るE2系はどこを走っている?現在の運用区間

活躍の場が狭まってきたE2系ですが、今でもその姿を見ることができます。ここでは、現在のE2系が主にどの区間で、どのような列車として走っているのか、具体的な運用状況について解説します。

東北新幹線での「やまびこ」「なすの」運用

現在、E2系の定期運用が残されているのは東北新幹線のみです。 主に、東京駅から仙台駅・郡山駅・那須塩原駅を結ぶ「やまびこ」「なすの」として運用されています。 かつてのように最高速度で長距離を走る「はやて」のような運用はなくなり、各駅停車タイプや、主要駅に停車するタイプの列車が中心です。

2024年3月のダイヤ改正で、山形新幹線「つばさ」との連結運用から撤退したため、現在はE2系が単独で走る姿のみ見ることができます。 運用される列車は、朝や夕方以降の通勤・通学時間帯や、日中の比較的利用者が落ち着く時間帯が中心となっています。

具体的な運用列車はダイヤによって変動しますが、例えば仙台駅を早朝に出発する上り「やまびこ」や、東京駅と郡山駅・那須塩原駅を結ぶ「なすの」の一部がE2系で運転されています。 残り少なくなった今、E2系に乗車したい、あるいは撮影したいという方は、これらの区間と列車種別を狙うのが最も確実な方法です。

臨時列車や団体専用列車としての活躍

定期運用が減少する一方で、E2系は臨時列車や団体専用列車として活躍する機会もあります。特に、お盆や年末年始などの多客期(利用者が多い時期)には、臨時「やまびこ」として盛岡駅まで運転されることもあります。 これは、定期列車だけでは乗りきれない乗客を運ぶためのもので、普段はE2系が走らない区間でその姿を見ることができる貴重な機会です。

また、引退が近い車両や記念塗装が施された編成などを活用した、旅行会社主催の団体専用列車が企画されることもあります。例えば、200系カラーのJ66編成は、定期運用終了後に引退を記念した団体臨時列車として、東北新幹線と上越新幹線を走りました。

これらの臨時列車や団体専用列車は、運行日が限られており、事前にJR東日本の公式サイトや旅行会社のウェブサイトなどで情報が公開されます。定期運用とは異なり、いつ走るか予測が難しいですが、ファンにとっては見逃せない特別な運行と言えるでしょう。

メモ:回送列車としての走行
E2系は、営業運転だけでなく、車両基地間の移動(回送)で走行することもあります。例えば、200系カラーのJ66編成は、定期運用終了後に所属する仙台の新幹線総合車両センターから、新潟新幹線車両センターへ回送されました。 このような回送は、ファンにとって予期せぬシャッターチャンスとなることもあります。

運用情報を調べるには?

残り少なくなったE2系の運用情報を正確に知りたい場合、いくつかの方法があります。最も基本的なのは、市販の鉄道雑誌や時刻表を確認することです。一部の専門誌では、巻末などに新幹線を含む各車両の運用表が掲載されていることがあります。これを見れば、どの列車がどの形式の車両で運転されるかをある程度把握できます。

よりリアルタイムな情報を求めるなら、インターネット上の鉄道ファン向けのウェブサイトやSNSが役立ちます。個人のブログやX(旧Twitter)などでは、その日の目撃情報を基にした運用情報が投稿されていることがあります。 「E2系 運用」などのキーワードで検索すると、有志によってまとめられた運用表が見つかることも少なくありません。ただし、これらの情報は非公式なものであり、急な車両変更などで変わる可能性もある点には注意が必要です。

また、臨時列車や団体専用列車については、JR東日本のニュースリリースや、旅行会社のツアー情報をこまめにチェックするのがおすすめです。「プレスリリース」や「おすすめの旅」といったセクションに情報が掲載されることが多いです。これらの公式情報を基に計画を立てるのが、最も確実な方法と言えるでしょう。

注目の残存編成!それぞれの特徴は?

現役で活躍するE2系は残りわずかですが、その中にはファンから特に注目される編成も存在しました。ここでは、標準的な塗装の編成から、話題を呼んだ復刻カラーの編成、そして今は見ることができなくなった過去の編成まで、それぞれの特徴を掘り下げていきます。

標準塗装のJ編成(1000番台)

現在、東北新幹線で活躍を続けているE2系の多くは、J編成の1000番台と呼ばれるグループです。 この1000番台は、2001年以降に製造された改良型で、それまでの0番台とはいくつかの違いがあります。

外観で最も大きな違いは、客室の窓の大きさです。0番台が大きな窓だったのに対し、1000番台は座席2列分で1つの小窓に変更されました。これは車体強度を高めるための設計変更でした。塗装は、白色のボディに「飛雲ホワイト」と「紫苑ブルー」の帯を巻き、窓周りには赤いライン「つつじピンク」が入っているのが特徴です。このデザインは、E2系のスピード感と東北の自然をイメージさせます。

特に2010年に増備されたJ70~J75編成は、E2系の中でも最も新しいグループです。 これらの編成は、E5系の量産先行車よりも後に製造されており、比較的状態が良いとされています。そのため、今後のE2系の運用がどうなるかという点で、鉄道ファンの間ではその動向が注目されています。

話題を呼んだ200系カラー復刻編成(J66編成)

E2系の残り編成を語る上で欠かせないのが、J66編成の存在です。 この編成は、2022年に「鉄道開業150年」および東北・上越新幹線開業40周年を記念し、かつて活躍した200系新幹線と同じ緑と白のカラーリングに復刻されました。

200系は、1982年の東北・上越新幹線開業時から走り続けた、いわば「元祖」とも言える車両です。そのアイボリーホワイトの車体に緑の帯を巻いた姿は、多くの人々の記憶に残っています。J66編成は、この懐かしいデザインを現代のE2系で見事に再現し、往年のファンから若い世代まで幅広い層から絶大な人気を集めました。

さらに、車内では停車駅ごとに異なる「ふるさとチャイム」が流れるという特別な演出も行われました。 これは開業当時に使用されていたもので、乗車する楽しみを一層引き立てるものでした。2024年3月に定期運用を終え、その後のイベント運行を経て廃車となりましたが、多くの人々に強烈な印象を残した特別な編成でした。

J66編成のその後
定期運用を引退したJ66編成ですが、2025年4月に一部車両が北海道の函館港へ輸送されました。 これは、北海道新幹線の建設に関連する試験車両として活用されるためと見られており、形を変えて日本の鉄道技術の発展に貢献し続けています。

今はなき過去の編成たち(N編成など)

現在残っているJ編成以外にも、かつては様々な特徴を持つE2系の編成が活躍していました。その代表格が、長野新幹線「あさま」用としてデビューしたN編成です。

N編成は、8両編成で、長野新幹線の急勾配区間に対応するため、特別な装備を持っていました。 周波数が50Hzと60Hzの両方に対応できる「周波数切替装置」を搭載していたのが最大の特徴です。これは、途中で電力の周波数が変わる区間を走行するために必須の機能でした。外観はJ編成と似ていますが、帯の色が少し異なり、「あさま」のロゴマークが描かれていたのが識別点でした。N編成は、後継のE7系が導入されたことにより、2017年までに全編成が引退しました。

また、東北新幹線で活躍していたJ編成の中にも、初期に製造された0番台と呼ばれるグループがありました。これらは客室の窓が大きく、開放的な車内空間が特徴でした。山形新幹線「つばさ」と連結するために、連結器をカバーする自動開閉式の「鼻っぺ」が付いている編成もいました。これらの0番台編成は、老朽化やE5系の増備に伴い、1000番台よりも先に姿を消していきました。

編成の種類 主な特徴 現在の状況
J編成(1000番台) 東北新幹線用10両編成。客室窓が小さい。 現在も東北新幹線で運用中。
J編成(0番台) 初期に製造された10両編成。客室窓が大きい。 全編成引退済み。
N編成(0番台) 長野新幹線用8両編成。周波数切替装置を搭載。 全編成引退済み。

E2系の引退はいつ?今後の見通し

残りわずかとなったE2系の活躍。鉄道ファンならずとも気になるのが「一体いつまで走るのか?」ということでしょう。ここでは、公式な発表や後継車両の導入状況から、E2系の今後の見通しについて考察します。

公式な引退時期の発表は?

2025年11月現在、JR東日本から「E2系が〇年〇月をもって完全に引退する」という公式な発表はまだありません。

しかし、これまでの車両置き換えの動向から、引退の時期はある程度予測することができます。例えば、上越新幹線でのE2系は、E7系に統一される計画が発表された後、2023年3月に定期運行を終了しました。 同様に、200系カラーで人気を博したJ66編成も、2024年3月のダイヤ改正で定期運行を終了することが事前に告知されました。

また、JR東日本が発表する中期経営計画や、労働組合向けの資料などから、年間の廃車計画が明らかになることもあります。 2024年度には4編成の廃車が予定されていることから、段階的にその数を減らしていく方針であることは間違いありません。 明確な「Xデー」は未定ですが、今後の公式発表を注意深く見守る必要があります。一部では、2027年から2030年の間に完全に引退するのではないかという予測も出ています。

後継車両(E5系など)の導入状況

E2系の引退時期を占う上で重要なのが、後継車両の導入ペースです。現在、東北新幹線ではE5系が主力車両として活躍しており、その増備がE2系の置き換えに直結しています。

さらに、JR東日本では、試験車両「ALFA-X(アルファエックス)」で得られた技術を基にした、次世代新幹線の開発も進められています。 新しい車両が導入されると、玉突きのような形で古い車両が置き換えられていくのが一般的です。例えば、新しい車両が導入されることで、比較的新しいE5系がE2系の運用を代替し、E2系が引退するという流れが考えられます。

また、山形新幹線に新型車両E8系が導入されたことも間接的に影響しています。E8系はE5系と連結して走行するため、ダイヤ全体の最適化の中で、E2系が担っていた役割がE5系に変わっていくことになります。 このように、東北新幹線全体の車両計画が、E2系の残り編成の運命を左右すると言えるでしょう。

最後の活躍を見逃さないために

引退の時期が刻一刻と迫っているE2系。その最後の活躍を見届け、記憶や記録に残しておきたいと考えている方も多いでしょう。

まず、乗車を楽しみたい方は、現在の主な運用区間である東北新幹線の「やまびこ」「なすの」を狙って計画を立てるのがおすすめです。事前にインターネットなどで運用情報を調べておくと、より確実に乗車できる可能性が高まります。窓が広く取られているE2系の車窓からの景色は、新幹線旅行の醍醐味の一つです。

次に、写真撮影をしたい方は、駅のホームや沿線の撮影スポットでその姿を狙うことになります。特に、臨時列車として普段は走らない区間を走行する際は、貴重な一枚を撮影するチャンスです。ただし、撮影の際はルールやマナーを必ず守り、安全に楽しむことが何よりも大切です。

JR東日本では、過去に200系やE4系Maxが引退する際に、記念グッズの販売やラストランイベントなどを開催してきました。 E2系についても、完全引退が近づけば同様のイベントが開催される可能性が高いでしょう。 公式サイトの情報をこまめにチェックし、最後の花道を飾るイベントを見逃さないようにしましょう。

E2系の残り編成と今後の動向まとめ

この記事では、残りわずかとなったE2系新幹線の現在の編成状況や運用、そして今後の見通しについて解説しました。

E2系は、後継車両であるE5系やE7系の導入に伴いその数を減らし、現在では東北新幹線の「やまびこ」「なすの」の一部列車で運用されるのみとなっています。かつては長野新幹線用のN編成や、200系カラーに復刻され人気を博したJ66編成など、特徴ある車両も活躍していましたが、今ではその姿を見ることはできません。

明確な引退時期はまだ発表されていませんが、廃車計画は着実に進んでおり、その活躍を見られる時間は限られています。この記事で紹介した運用情報などを参考に、ぜひE2系の最後の勇姿をご自身の目で見届け、乗車を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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