小田急電鉄を利用する際、青色の表示が目印の「快速急行」は非常に便利な存在です。新宿から神奈川方面へ向かう際、どの種別に乗れば一番早く着くのか迷った経験はありませんか。小田急快速急行は、特急ロマンスカーを除けば最も速い種別であり、日常の通勤・通学から週末のお出かけまで幅広く支えてくれる頼もしい列車です。
この記事では、小田急快速急行の停車駅や混雑状況、さらに知っておくと得をする便利な乗り換えのポイントなどを詳しく解説します。初めて利用する方はもちろん、普段から沿線を利用している方にとっても、改めてその魅力を再発見できる内容となっています。複々線化によってさらに進化した快速急行の全貌を、ぜひチェックしてみてください。
小田急快速急行の基本と最新の停車駅ガイド

小田急快速急行は、小田急電鉄が運行する列車種別の中で、特急料金が不要な列車としては最も速い速達種別です。主に新宿駅を起点として、小田原線の小田原方面や、江ノ島線の藤沢方面へと運行されています。まずはその基本的な特徴と、最新の停車駅について整理しておきましょう。
小田急電鉄で一番速い「料金不要」の種別
小田急快速急行の最大の魅力は、乗車券のみで利用できる列車の中で最も所要時間が短いという点です。特急ロマンスカーは全席指定で特急料金が必要ですが、快速急行は急行や各駅停車と同じように、切符やICカードだけで気軽に乗車できます。
運行の主体は10両編成で、加速・減速の性能が良い車両が使われているため、長距離を非常にスムーズに走り抜けます。特に代々木上原駅から向ヶ丘遊園駅付近までの複々線区間では、他の列車を追い抜きながら快走する姿が印象的です。
2018年の複々線完成に伴うダイヤ改正以降、快速急行の運行本数は大幅に増加しました。現在では日中時間帯でも約10分から20分間隔で運行されており、小田急線のメインラインを支える大動脈としての役割を果たしています。
新宿駅から小田原方面への停車駅一覧
小田原線内を走る快速急行の停車駅は、主要な駅に絞り込まれています。新宿駅を出発すると、代々木上原、下北沢、登戸、新百合ヶ丘、町田、相模大野、海老名、本厚木の順に停車していきます。本厚木駅より先は、愛甲石田、伊勢原、鶴巻温泉、秦野、渋沢、新松田、終点の小田原となります。
以前は登戸駅を通過していましたが、利便性向上のために停車駅に加わりました。これにより、JR南武線との乗り換えが格段に便利になっています。また、本厚木駅から先は各駅に停車するわけではなく、主要駅のみを繋いでいくスタイルが維持されています。
【小田原線 快速急行の主な停車駅】
新宿・代々木上原・下北沢・登戸・新百合ヶ丘・町田・相模大野・海老名・本厚木・愛甲石田・伊勢原・鶴巻温泉・秦野・渋沢・新松田・小田原
特に新宿から町田や海老名といった大規模な都市へ向かう場合、快速急行を利用するのが最短ルートです。急行よりも停車駅が少ないため、遠距離利用者にとっては非常に大きなメリットがあります。
江ノ島線直通ルートの停車駅と注意点
快速急行には、相模大野駅から分岐して江ノ島線へ直通する列車も多く設定されています。この場合の停車駅は、相模大野を出ると、大和、湘南台、藤沢となります。かつては片瀬江ノ島駅まで直通する列車がメインでしたが、現在は藤沢駅で系統分離が行われることが多くなっています。
江ノ島線内の快速急行は、特に相模大野から藤沢までの区間を非常に高速で結んでいます。中央林間駅には停車しませんので、東急田園都市線へ乗り換える場合は、相模大野駅や大和駅で急行や各駅停車に乗り換える必要がある点に注意が必要です。
湘南台駅に停車するため、横浜市営地下鉄ブルーラインや相鉄いずみ野線からの乗り換え客にも重宝されています。藤沢から先、片瀬江ノ島方面へ向かう際は、藤沢駅の同じホームで各駅停車に乗り継ぐ形が一般的ですが、非常にスムーズな接続が考慮されています。
圧倒的な速さを誇る小田急快速急行のメリット

小田急快速急行がこれほどまでに支持されている理由は、やはりその圧倒的な速さにあります。急行と比較しても数分から十分程度の時間短縮が可能であり、長距離を移動するユーザーにとっては欠かせない存在です。ここでは、そのスピード感や効率性について詳しく見ていきましょう。
特急ロマンスカーに迫る所要時間の短さ
快速急行の所要時間は、特急ロマンスカーと比較しても遜色ない場面が多々あります。例えば、新宿駅から町田駅までを移動する場合、特急は約30分で結びますが、快速急行も約30分から35分程度で到着します。特急料金を払わずにこのスピードで移動できるのは、大きな魅力です。
もちろん特急のようなリクライニングシートや静かな車内環境はありませんが、速さだけを求めるのであれば快速急行で十分と言えるでしょう。特に日中の空いている時間帯であれば、ロングシートでも快適に過ごすことができ、移動コストを抑えたい方には最適です。
また、海老名や本厚木へ向かう際も、先行する急行を追い抜くダイヤ設定になっていることが多いため、迷わず快速急行を選ぶのが正解です。駅の電光掲示板で「青色」の文字を見つけたら、それが最短で目的地に運んでくれる合図になります。
急行や準急との使い分けで移動を効率化
小田急線には多くの種別がありますが、快速急行を軸に考えることで移動が劇的に効率化します。快速急行は「主要駅を繋ぐ特急のような役割」を果たし、一方で急行は「快速急行が止まらない駅をカバーする役割」を担っています。
例えば、成城学園前駅や経堂駅に行きたい場合、快速急行はこれらの駅を通過します。しかし、まず快速急行で登戸駅や下北沢駅まで行き、そこで急行や準急に乗り換えるという方法をとれば、目的地までのトータルの時間を短縮できる場合があります。
このような「緩急接続(かんきゅうせつぞく)」をうまく利用するのが、小田急通への第一歩です。代々木上原駅や登戸駅、新百合ヶ丘駅などでは、同じホームで別種別に乗り換えられるよう工夫されているため、慣れてしまえば非常にスムーズに移動できます。
複々線化によるスピードアップの効果
小田急線の大きな転換点となったのが、代々木上原駅から登戸駅までの複々線化の完成です。これにより、線路が4本(上り2本、下り2本)になったことで、遅い列車が速い列車の邪魔をすることが完全になくなりました。
快速急行はこの恩恵を最も受けている種別です。以前は前の列車に詰まってノロノロ運転を強いられることもありましたが、現在は並行する線路を走る各駅停車を軽々と追い越していきます。これにより、朝のラッシュ時でも所要時間が大幅に短縮されました。
スピードアップだけでなく、運行の正確性が増したことも大きなポイントです。先行列車の遅れに影響されにくくなったため、快速急行の信頼性は格段に向上しました。これにより、分単位のスケジュールを組む通勤客にとっても安心して選べる種別となっています。
通勤・通学時の混雑状況と座るためのコツ

非常に便利な小田急快速急行ですが、それゆえに混雑を避けることは難しいのが現状です。特に平日の朝夕ラッシュ時は、多くの乗客が速達性の高い快速急行に集中します。ここでは、混雑の傾向と、少しでも快適に過ごすためのコツを紹介します。
朝夕ラッシュ時の混雑率と傾向
朝のラッシュ時間帯、新宿方面へ向かう快速急行は非常に高い混雑率となります。特に町田駅や新百合ヶ丘駅から乗車する場合、車内はすでに多くの人で埋まっており、座ることはおろか、吊革を掴むのも一苦労という状況もしばしば見受けられます。
混雑のピークは、新宿駅に8時前後から8時半頃に到着する列車です。この時間帯は、複々線区間に入っても乗客が減ることはなく、代々木上原駅での千代田線乗り換え客と新宿へ向かう客が入り混じり、車内は熱気に包まれます。
夕方の下り(新宿発)についても、18時から19時台の快速急行は非常に混雑します。始発の新宿駅で長蛇の列ができるのは日常的な光景であり、座って帰るためには1本、あるいは2本後の列車を待つ覚悟が必要になることもあります。
始発駅や途中駅から座るためのポイント
快速急行で座るための最も確実な方法は、やはり始発駅から乗ることです。新宿駅から下り列車に乗る場合、ホームにある「快速急行専用の整列位置」に早めに並ぶのが基本です。15分ほど前から並べば、着席できる確率はぐっと高まります。
上り列車(新宿方面)の場合、小田原駅や藤沢駅といった始発駅から乗車すれば確実に座ることができます。しかし、途中駅である本厚木駅や海老名駅からでは、すでに席が埋まっていることが多いため、始発設定のある各駅停車や急行をあえて選ぶという選択肢もあります。
また、相模大野駅では、江ノ島線からの列車と小田原方面からの列車が合流するため、ここで人の流れが大きく変わります。たまに相模大野始発の急行が設定されていることもあるため、時刻表を事前にチェックしておくと、座れるチャンスが増えるかもしれません。
混雑を避けるための代替ルートと時間帯
もし混雑がどうしても苦手であれば、快速急行を避けて「急行」や「通勤急行」を利用するのも一つの手です。特に多摩線から来る「通勤急行」は、快速急行に比べて混雑が分散される傾向にあります。
また、時間帯を少しずらす「オフピーク通勤」も効果的です。朝7時台前半や、逆に9時を過ぎてからの快速急行は、最混雑時に比べれば幾分余裕があります。会社や学校の時間が許すのであれば、こうした時間を狙うことでストレスを大幅に軽減できます。
小田急電鉄公式アプリでは、リアルタイムの列車走行位置だけでなく、車両ごとの混雑状況を確認できる機能があります。これを使って、比較的空いている車両を狙って乗車位置を変えるだけでも、体感の混雑度は変わってきます。
さらに、どうしても座りたい日や疲れている時は、快速急行をあきらめて特急ロマンスカーの「ホームウェイ」を利用するという贅沢も選択肢に入れましょう。数百円の投資で、確実に座れる特等席が手に入ります。快速急行と特急を賢く使い分けることが、沿線生活を充実させる秘訣です。
代々木上原駅での乗り換えと千代田線接続

小田急快速急行を利用する上で、代々木上原駅は避けて通れない重要なスポットです。ここは小田急線と東京メトロ千代田線の接続点であり、都心へのアクセスを左右するキーポイントとなります。乗り換えの仕組みを知ることで、移動の幅が大きく広がります。
東京メトロ千代田線とのスムーズな接続
代々木上原駅では、小田急線の下りホームと千代田線の上りホームが隣接しており、「同一ホーム乗り換え」が可能です。これにより、快速急行を下車してわずか数歩で、大手町や日比谷、霞ケ関方面へ向かう千代田線の列車に乗り換えることができます。
朝のラッシュ時などは、快速急行から降りた大量の乗客が、隣に停車している千代田線始発の列車へ一斉に移動します。非常に効率的な構造になっているため、新宿駅を経由して都心へ向かうよりも、代々木上原経由の方が圧倒的に早いケースが多いのが特徴です。
ただし、快速急行そのものが千代田線へ直通することはありません。千代田線へ乗り入れているのは主に準急や各駅停車、一部の急行(多摩急行の廃止以降は減少)です。快速急行利用者は、必ず代々木上原で一度乗り換える必要があることを覚えておきましょう。
乗り換え時に注意したいホームの構造
代々木上原駅はホームが2面4線となっており、内側の2線が千代田線、外側の2線が小田急線という配置です。初めて利用する方は、どちらの電車がどこへ向かうのか一瞬迷ってしまうこともあるため、頭上の電光掲示板をよく確認することが大切です。
特に下り(神奈川方面)の場合、千代田線から来た列車と、新宿から来た快速急行が同じホームの左右に到着します。どちらも下り列車ではありますが、快速急行の方が後の駅での停車駅が少ないため、目的地に合わせてどちらに乗るべきか判断が求められます。
また、ホームの新宿寄りには階段やエスカレーターがありますが、乗り換え客で非常に混雑します。快速急行の中ほどから後ろ寄りの車両に乗っておくと、乗り換えの移動距離が短くなり、千代田線の車内でも比較的良いポジションを確保できるかもしれません。
都心アクセスを劇的に変える代々木上原活用術
代々木上原駅をうまく使いこなすと、都心のあらゆる場所へのアクセスが快適になります。例えば、表参道や赤坂方面へ通勤する場合、新宿駅での長い徒歩移動を挟むよりも、快速急行と千代田線の組み合わせの方が体力的にも楽です。
また、千代田線はJR常磐線とも直通しているため、柏や松戸といった千葉方面への移動も、代々木上原での乗り換え一回で実現できます。快速急行という強力な速達列車が代々木上原に必ず停車することで、神奈川県央エリアと都心東部・千葉方面が一本の線で繋がっているのです。
【代々木上原駅活用のメリット】
・同一ホームでの階段を使わない乗り換えが可能
・千代田線始発列車を選べば、都心まで座れる可能性がある
・新宿駅の複雑な構造を回避して、スムーズに地下鉄へ繋がれる
このように、快速急行は単に新宿へ行くための列車ではなく、千代田線というネットワークに接続するための「高速シャトル」としての側面も持っています。代々木上原駅での乗り換え時間を考慮しても、快速急行の利用価値は非常に高いと言えるでしょう。
沿線のお出かけに便利な快速急行の利用シーン

快速急行は通勤だけでなく、休日のレジャーやショッピングにも大きな威力を発揮します。沿線には魅力的なスポットが点在しており、それらをスピーディーに結んでくれる快速急行は、週末の強い味方です。代表的な利用シーンをいくつかご紹介しましょう。
町田・海老名でのショッピングに最適
小田急沿線の二大商業都市といえば、町田と海老名です。新宿から快速急行に乗れば、町田までは約30分、海老名までは約45分で到着します。どちらの駅も駅前に大型ショッピングモールや百貨店が集結しており、買い物に困ることはありません。
町田駅は「西の渋谷」とも呼ばれるほどの賑わいを見せ、ルミネやマルイ、小田急百貨店などが駅直結または至近距離にあります。快速急行を利用すれば、大きな荷物を持っての帰り道も、時間が短縮される分だけ負担が少なくなります。
海老名駅も、近年「ららぽーと海老名」や「ビナウォーク」といった施設が充実し、ファミリー層に大人気です。快速急行が全列車停車するため、思い立った時にすぐ遊びに行けるアクセスの良さが、海老名の人気をさらに高めています。
藤沢・片瀬江ノ島への観光アクセス
週末に湘南の風を感じたくなったら、江ノ島線直通の快速急行が便利です。新宿から藤沢まで約55分という驚異的な速さで運んでくれます。藤沢駅で各駅停車に乗り換えれば、江の島や新江ノ島水族館への玄関口である片瀬江ノ島駅もすぐそこです。
江ノ島線沿線には、古都・鎌倉へのアクセスポイントである大和駅や藤沢駅もあり、観光の拠点として快速急行が機能しています。特に夏休みや連休期間中は、行楽客のために臨時列車が運行されることもあるほど、需要の高いルートです。
また、湘南台駅では相鉄線や横浜市営地下鉄とも接続しているため、横浜方面から江の島観光へ向かう際の中継地点としても利用されます。快速急行のスピードがあれば、都心からでも「ちょっと江の島まで」という気軽な日帰り旅が十分に可能です。
小田原・箱根方面へのアプローチ方法
さらに遠く、箱根の山々や温泉を目指す際にも快速急行は役立ちます。終点の小田原駅まで快速急行を利用し、そこから箱根登山電車に乗り換えるルートは、最もリーズナブルに箱根へ行く方法の一つです。
新宿から小田原まで快速急行で約90分から100分程度。特急ロマンスカーなら約75分ですので、時間にそれほど大きな差はありません。浮かした特急料金分を、箱根での美味しいランチや日帰り温泉代に回すという楽しみ方も、賢い旅行術と言えます。
伊勢原駅に停車するため、大山阿夫利神社への参拝や大山登山へのアクセスにも快速急行が活躍します。伊勢原駅からはバスに乗り継ぐ必要がありますが、新宿から1時間足らずで山の麓まで行けるのは、小田急沿線ならではの贅沢な環境です。
小田急快速急行を賢く利用して快適な鉄道移動を
ここまで、小田急快速急行の停車駅やメリット、混雑対策、そして活用シーンについて詳しく解説してきました。小田急電鉄が誇るこのスピードスターは、単なる移動手段以上の価値を私たちに提供してくれています。
最後に、快速急行をスマートに利用するためのポイントを振り返ってみましょう。
まず、停車駅については、新宿から小田原・藤沢方面への主要な駅を網羅しており、特に複々線区間での追い抜きが最大の強みです。特急料金なしでこの速さを享受できる点は、他の私鉄と比較しても非常に競争力が高いと言えます。登戸駅への停車開始により、JR線との接続が強化されたことも大きなメリットです。
次に、混雑については、やはり人気種別ゆえに避けられない面があります。始発駅からの整列乗車や、小田急アプリを活用した混雑状況の把握、さらにはオフピーク通勤の検討など、自分に合った工夫を取り入れることで、日々のストレスを減らすことができます。
そして、代々木上原駅での千代田線接続や、沿線都市へのショッピング、箱根・江の島への観光など、快速急行は私たちのライフスタイルを豊かにしてくれる存在です。都心への通勤も、週末のリフレッシュも、小田急快速急行を軸に考えることで、より効率的で楽しいものになるはずです。
この記事が、皆さまの小田急ライフをより快適にするお手伝いになれば幸いです。青色の「快速急行」の文字を見かけたら、ぜひその圧倒的な機動力を体験してみてください。




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