東京スカイツリーへのアクセスや、日光・鬼怒川方面への観光を彩る特別な列車として登場したのが「スカイツリートレイン」です。東武鉄道が運行するこの車両は、その名の通り展望を最大限に楽しめる工夫が凝らされており、鉄道ファンだけでなく観光客からも高い人気を集めてきました。
現在は定期的な運行ではなく、臨時列車や団体専用のツアー列車としての活躍が中心となっていますが、その魅力は今も色あせることがありません。大きな窓から差し込む光や、ゆったりとした座席配置など、移動そのものが目的となるような贅沢な空間が広がっています。
この記事では、スカイツリートレインに興味を持っている方に向けて、車両の特徴や現在の運行形態、そして乗車するための具体的なステップをやさしく解説します。これからのお出かけの計画に、ぜひ役立ててください。
スカイツリートレインとは?東武鉄道が誇る展望列車の特徴

スカイツリートレインは、東武鉄道が2012年の東京スカイツリー開業に合わせて導入した観光特急用車両です。もともとは「6050型」という、日光線などで活躍していた急行型の車両を大幅にリニューアルして誕生しました。
形式名は「634型」と呼ばれており、この数字は東京スカイツリーの高さである「634メートル(ムサシ)」にちなんでいます。車両のあちこちに、遊び心とスカイツリーへのリスペクトが込められているのが特徴です。
展望を重視した「634型」車両の大きな窓
スカイツリートレインの最大の特徴は、なんといってもその開放感あふれる窓の設計にあります。通常の列車よりも窓が上方向に大きく広げられており、屋根の肩部分にまで回り込む「展望窓」が設置されています。
この設計により、座席に座りながらにして空を見上げることができ、都会のビル群や自然豊かな日光の風景をダイナミックに楽しめます。特に東京スカイツリーのすぐそばを通過する際は、その巨大なタワーを足元からてっぺんまで見上げることが可能です。
さらに、窓ガラスには紫外線カットの加工が施されているため、日差しが強い日でも快適に過ごせるよう配慮されています。景色を眺めるためのこだわりが詰まった、まさに「展望」のための特別な車両といえるでしょう。
日光線や鬼怒川線などの山岳地帯を走る際も、この大きな窓が威力を発揮します。季節ごとに表情を変える木々や、渓谷の美しさをパノラマで堪能できるのは、スカイツリートレインならではの特権です。
「青空」と「朝焼け」をイメージした2種類の外観デザイン
スカイツリートレインは4両編成で運用されることが多いですが、2両ごとに異なるデザインが採用されています。それぞれのデザインにはテーマがあり、乗る前やホームで見かけるだけでも楽しい気分にさせてくれます。
一つは、白地に青色のドット模様が散りばめられたデザインで、「青空」をイメージしています。爽やかで軽快な印象を与え、晴れた日の出発にぴったりのカラーリングです。もう一方は、白地に赤色のドット模様で「朝焼け」を表現しています。
どちらの車両も、東京スカイツリーをモチーフにしたイラストが描かれており、ひと目で特別な列車であることがわかります。
【車両デザインのまとめ】
・青色ベース:青空をイメージした爽やかなデザイン
・赤色ベース:朝焼けをイメージした温かみのあるデザイン
この鮮やかなデザインは、沿線の人々にも親しまれています。線路沿いでカメラを構える鉄道ファンの間でも、風景に映える車両として非常に人気が高いです。どちらの色の車両に乗れるかは、その時の編成次第のお楽しみとなります。
かつての急行車両「6050型」からの劇的な変化
スカイツリートレインの種車(改造前の車両)は、長年東武鉄道の主役として活躍してきた「6050型」です。この車両はもともとボックスシートを備えた質実剛健な作りでしたが、スカイツリートレインへの改造でその姿を劇的に変えました。
外観や内装だけでなく、足回りの一部を除いてほとんどの設備が新しく作り替えられています。面影を残しているのは、車体全体のシルエットや扉の配置など、ごくわずかな部分に限られます。
この改造は、単なるリニューアルの域を超えた「生まれ変わり」と言っても過言ではありません。古い車両を大切に使いつつ、最新の観光ニーズに合わせて進化させる東武鉄道の技術力の結晶が、このスカイツリートレインなのです。
鉄道ファンにとっては、かつて日光路を駆け抜けた名車のDNAを感じつつ、現代的な快適さを味わえる興味深い車両といえます。車内に入ると、かつての急行車両だったとは思えないほどの豪華さに驚かされることでしょう。
車内を彩るモダンな内装とライティング
車内に一歩足を踏み入れると、そこにはモダンで落ち着いた空間が広がっています。座席のモケット(表地)や壁面のデザインは、清潔感がありながらもどこか温かみを感じさせる配色が選ばれています。
天井の照明も工夫されており、間接照明を効果的に使うことで、夜間の走行時でも窓への映り込みを抑えつつ、上質な雰囲気を演出しています。昼間は自然光をたっぷり取り入れ、夜はしっとりとした旅の情緒を楽しめる設計です。
また、車内にはカーペットが敷かれており、足元からの静粛性も向上しています。通常の通勤電車とは明らかに異なる「非日常」を感じさせる仕掛けが、車両のいたるところに散りばめられています。
通路やデッキ部分にも余裕があり、ゆったりとした気持ちで旅を楽しめるのが大きな魅力です。目的地に着くまでの移動時間が、単なる「待ち時間」ではなく「大切な思い出の一部」になるような、心地よい空間づくりがなされています。
快適な旅を演出するスカイツリートレインの座席と設備

スカイツリートレインが人気の理由は、その独特な座席配置にもあります。景色を最大限に楽しむために、一般的な特急列車とは異なるユニークなシートレイアウトが採用されているのです。
一人旅からカップル、家族連れまで、どのようなグループ構成でも満足できるような工夫が施されています。ここでは、車内の具体的な座席タイプや便利な設備について詳しく見ていきましょう。
景色を独り占めできるペアスイートとシングルシート
スカイツリートレインの目玉といえるのが、窓側を向いて配置された座席です。特に「ペアスイート」は、二人掛けのソファのようなシートが窓に正対するように設置されており、流れる景色を正面から楽しむことができます。
この座席はカップルや友人同士での利用に最適で、プライベート感を保ちつつ、広大な車窓を独占できる贅沢な仕様です。隣の席を気にすることなく、目の前に広がる風景について会話を弾ませることができるでしょう。
また、一人旅に嬉しい「シングルシート」も窓側を向いて設置されています。誰にも邪魔されずに、自分だけの景色と向き合う時間は、最高の癒やしになります。コンセントなどの設備は運行形態によりますが、ゆったりとした自分だけの空間が確保されています。
これらの座席は非常に人気が高いため、予約が必要な臨時列車として運行される際は、真っ先に埋まってしまうことも珍しくありません。もし乗車する機会があれば、ぜひこの展望重視の座席を狙ってみてください。
家族やグループで楽しめるサロン席と前面展望
グループでの旅行には、4人掛けの「サロン席」がおすすめです。こちらは中央にテーブルが配置されており、お弁当を食べたり、地図を広げてこれからの旅の計画を立てたりするのに非常に便利です。
通常のボックスシートよりもゆとりを持たせた設計になっているため、長時間座っていても疲れにくいのが特徴です。家族の団らんや、気の合う仲間との賑やかな旅をしっかりとサポートしてくれます。
さらに、先頭車両の運転台の後ろには、前面展望を楽しめるスペースが設けられています。運転士と同じ視線で、線路がどこまでも続いていく様子を眺めることができるこの場所は、子供たちや鉄道ファンにとっての特等席です。
大きな前面窓からは、迫りくる景色や対向列車とのすれ違いをダイナミックに観察できます。座席から離れて、少しの間この展望スペースで立ち止まり、迫力ある眺めを楽しんでみるのもスカイツリートレインの醍醐味です。
旅を彩る車内設備(荷物置き場やトイレ事情)
観光列車としての機能も充実しています。大きなスーツケースや旅行カバンを持っている方のために、専用の荷物置き場が設置されています。座席周りをスッキリと保つことができるため、快適な移動が可能です。
また、トイレについてもリニューアル時に使いやすく改修されています。バリアフリーに対応した多機能トイレが備えられている車両もあり、小さなお子様連れの方や車椅子を利用される方でも安心して乗車できます。
車内には自動販売機は設置されていないことが多いですが、広めのフリースペースがあるため、窮屈さを感じることはありません。ただし、長距離を移動する場合は、乗車前に飲み物や軽食を準備しておくことをおすすめします。
車内は全面禁煙となっています。タバコを吸われる方は、乗車前や目的地に到着してから、指定の喫煙所を利用するようにしましょう。清潔でクリーンな車内環境が保たれています。
こうした細やかな設備への配慮が、スカイツリートレインでの旅をより質の高いものにしています。移動中のストレスを最小限に抑え、景色の美しさや同行者との会話に集中できる環境が整っています。
鉄道ファンも嬉しい展望カメラの映像モニター
スカイツリートレインには、最新の技術を活用したユニークな設備も搭載されています。それが、車内の各所に設置された液晶モニターです。このモニターには、先頭車両に取り付けられたカメラからのリアルタイム映像が映し出されます。
たとえ自分の座席が車両の中ほどであっても、モニターを見ればまるで運転席にいるかのような前面展望を楽しむことができます。トンネルに入る瞬間や、鉄橋を渡る際の臨場感あふれる映像は、見ていて飽きることがありません。
また、モニターには現在走行している位置や、次の停車駅の案内、観光情報などが表示されることもあります。景色を眺めるだけでなく、情報収集のツールとしても役立つ便利な設備です。
このようなデジタルな演出も、スカイツリートレインの先進性を感じさせる要素の一つです。伝統的な景色と最新のテクノロジーが融合した、新しい列車の楽しみ方を提案してくれています。
スカイツリートレインの現在の運行状況と乗り方

スカイツリートレインに乗ってみたいと思っても、「いつ走っているのか分からない」という声をよく耳にします。実は現在、この列車は決まった時間に毎日走る「定期列車」としては運行されていません。
そのため、乗車するためには事前の確認と準備が必要です。どのようなタイミングで運行されるのか、また、どうすればチケットを手に入れられるのか、現在の状況を整理して解説します。
臨時特急としての運行スケジュールを確認する方法
スカイツリートレインの主な活躍の場は、土日祝日や観光シーズンに設定される「臨時特急」としての運行です。例えば、紅葉シーズンやゴールデンウィーク、夏休みなどの繁忙期に合わせてダイヤが組まれます。
これらの運行情報は、東武鉄道の公式サイト内にある「特急券予約・空席照会」のページや、ニュースリリースで発表されます。運行日が決まっている場合は、事前にその日のダイヤをチェックしておく必要があります。
臨時列車は数ヶ月前から発表されることもあれば、比較的直前に詳細が出ることもあるため、こまめに公式サイトを確認するのが確実です。特に、浅草駅から日光・鬼怒川方面へ向かうルートは人気があります。
また、駅に掲示されているポスターやパンフレットでも情報発信が行われています。もし最寄り駅が東武線の場合は、駅員さんに「スカイツリートレインの次の運行予定はありますか?」と尋ねてみるのも一つの手です。
乗車券のほかに必要な特急券や整理券の仕組み
スカイツリートレインが臨時特急として運行される場合、乗車するには通常の「乗車券」のほかに「特急券」が必要です。全車指定席となっているため、事前に座席を確保しておく必要があります。
特急料金は、運行区間によって異なりますが、一般的な東武特急(スペーシアやリバティ)と同程度の料金設定になることが多いです。インターネット予約サービスを利用すれば、スマートフォンから簡単に空席確認と予約が可能です。
座席を選ぶ際は、前述した「ペアスイート」や「シングルシート」など、自分の好みに合った席種を指定しましょう。窓の配置と座席の位置がリンクしているため、景色の見え方を重視するなら早めの予約が必須です。
ツアー商品(団体専用列車)として申し込む際の注意点
臨時特急としての運行がない時期でも、スカイツリートレインは「団体専用列車」として走ることがあります。これは鉄道会社や旅行代理店が企画するツアーに参加することで乗車できる形式です。
例えば、「スカイツリートレインで行く日光の旅」といった宿泊プランや、日帰りのミステリーツアーなどが企画されます。この場合、個別に特急券を買うことはできず、ツアー代金に運賃や特急料金が含まれる形になります。
ツアーの場合は、車内で特別なイベントが行われたり、記念品が配られたりすることもあり、通常の乗車とは違った楽しみ方ができるのがメリットです。クラブツーリズムなどの旅行サイトで「スカイツリートレイン」と検索すると、募集中のツアーが見つかることがあります。
ただし、ツアーは催行人数が決まっており、予約が埋まり次第受付終了となります。気になるプランを見つけたら、早めに申し込むのがコツです。団体専用列車は、普段入らないような線路を走ることもあるため、貴重な体験ができるかもしれません。
駅の掲示板やSNSでのリアルタイム情報活用
公式サイト以外でも、スカイツリートレインの運行情報をキャッチする方法があります。それは、X(旧Twitter)などのSNSで、実際に乗車した人や目撃した人の投稿を確認することです。
「スカイツリートレイン 運行」や「634型 目撃」といったキーワードで検索すると、最新の状況がわかることがあります。特に、試運転や突発的な臨時運行の場合、SNSの方が情報が早いことも少なくありません。
また、東武線の主要駅(浅草駅、北千住駅、栃木駅、東武日光駅など)の掲示板には、直近の臨時列車の案内が詳しく掲げられています。駅を訪れた際に、チラリと掲示板を覗いてみる習慣をつけると、思わぬチャンスに巡り合えるかもしれません。
公式情報と口コミ情報をうまく組み合わせることで、遭遇率を上げることができます。幻の列車になりつつあるスカイツリートレインだからこそ、情報を探すプロセス自体も一つの楽しみと言えるでしょう。
スカイツリートレインで行くおすすめの沿線観光スポット

スカイツリートレインに乗ること自体が目的でも十分楽しめますが、やはり目的地での観光も欠かせません。東武沿線には、この列車にふさわしい魅力的なスポットが数多く点在しています。
都心のシンボルから歴史ある街並み、壮大な自然まで、スカイツリートレインのルート上で立ち寄りたいおすすめの場所をいくつかご紹介します。列車の旅とセットで、素敵な休日を計画してみてください。
東京スカイツリーを中心とした浅草・押上エリア
列車の名前の由来にもなっている「東京スカイツリー」は、外せない観光拠点です。浅草駅からスカイツリートレインに乗車する前や、到着した後にゆっくりと散策するのが定番のコースです。
東京スカイツリー展望台からの眺めはもちろん、足元にある商業施設「東京ソラマチ」でのショッピングや食事も楽しめます。水族館やプラネタリウムもあり、一日中いても飽きることがありません。
また、隅田川を挟んで隣接する「浅草」エリアでは、浅草寺の参拝や仲見世通りでの食べ歩きが人気です。下町情緒あふれる浅草と、最先端のスカイツリーを同時に楽しめるこのエリアは、スカイツリートレインの旅の始まりに相応しい場所です。
浅草駅からとうきょうスカイツリー駅までのわずかな区間でも、隅田川を渡る際の景色は絶景です。スカイツリートレインの大きな窓から見上げるスカイツリーは、地上から見るのとはまた違った迫力を感じさせてくれます。
四季折々の自然を楽しむ日光・鬼怒川方面
スカイツリートレインが最も本領を発揮するのが、日光・鬼怒川方面へのロングドライブです。世界遺産である「日光の社寺」を巡る旅は、日本人だけでなく海外からの観光客にも大変人気があります。
日光東照宮の豪華絢爛な建築物や、中禅寺湖、華厳の滝といった大自然の造形美は、どの季節に訪れても感動を与えてくれます。特に秋の紅葉シーズンは、車窓から見える山々の彩りと、目的地の景観がリンクして最高の旅になります。
鬼怒川温泉エリアでは、渓谷沿いに立ち並ぶ温泉宿でゆったりと疲れを癒やすことができます。ライン下りなどのアクティビティもあり、アクティブに過ごしたい方にもおすすめです。
これらのエリアへ向かう道中、スカイツリートレインの展望窓から見える田園風景や山あいの景色は、日常の忙しさを忘れさせてくれます。長時間の乗車であっても、快適な座席と素晴らしい眺望があれば、移動時間そのものが贅沢なリゾートタイムに変わります。
蔵の街並みが美しい栃木駅周辺の散策
日光に向かう途中の「栃木駅」周辺も、ぜひ降りて歩いてみたい魅力的なスポットです。栃木市は「蔵の街」として知られており、巴波川(うずまがわ)沿いには江戸時代からの古い蔵や建物が今も大切に残されています。
川沿いを散策したり、遊覧船に揺られたりしながら過ごす時間は、とても穏やかで心が洗われます。スカイツリートレインのモダンな雰囲気から、一気に歴史の面影を感じる世界へとタイムスリップするような感覚を味わえます。
栃木駅は特急列車の停車駅でもあるため、スカイツリートレインでのアクセスも良好です。大規模な観光地ほど混雑していないことも多く、穴場的な楽しみ方ができるのが魅力です。
地元のグルメやお土産探しも楽しみの一つです。こだわりのカフェや雑貨店も増えており、感度の高い大人の旅にもぴったりの場所といえます。スカイツリートレインを下車して、ゆっくりと街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
季節限定のイベント列車で向かう特別な目的地
スカイツリートレインは、特定のイベントに合わせて特別なルートを走ることもあります。例えば、冬の時期に開催されるイルミネーションイベントに合わせて夜間に運行されたり、初詣列車として元旦に走ったりすることもあります。
これらのイベント列車では、車内が特別に装飾されたり、沿線の自治体によるおもてなしが行われたりすることもあります。普段の定期特急では味わえない、地域密着型の温かい雰囲気が魅力です。
過去には、野岩鉄道や会津鉄道に乗り入れて、はるばる福島県の会津田島駅まで直通した実績もあります。浅草から会津まで、スカイツリートレインの大きな窓で車窓を楽しみ尽くす旅は、鉄道ファンにとって憧れのプランの一つです。
季節ごとにどこへ向かうか分からないワクワク感も、この列車の持ち味です。最新の運行情報をチェックして、自分の興味があるイベントや目的地と組み合わせてみてください。
スカイツリートレインをより楽しむための豆知識

スカイツリートレインをもっと深く知ることで、乗車時の楽しみは何倍にも膨らみます。車両の歴史や、ちょっとした裏話を知っていると、車内での発見も多くなるはずです。
ここでは、知っておくと自慢できる(?)スカイツリートレインにまつわる豆知識をいくつかご紹介します。細部にまでこだわった車両のストーリーを感じてみてください。
形式名「634型」に隠された車両番号の秘密
スカイツリートレインの形式名は「634型」ですが、実は4両ある車両の番号にもこだわりが隠されています。車両番号をよく見てみると、「634-11」「634-12」「634-21」「634-22」という数字になっています。
ここでも「634」という数字が強調されていますが、これは単にスカイツリーの高さを示しているだけではありません。東武鉄道がこの車両にかける期待と、東京スカイツリーとの一体感を象徴する特別なナンバリングなのです。
| 編成 | デザイン | 車両番号 |
|---|---|---|
| 11編成 | 青空(青ドット) | 634-11, 634-12 |
| 21編成 | 朝焼け(赤ドット) | 634-21, 634-22 |
この表のように、デザインと番号がセットで管理されています。駅のホームや通過待ちの際、車両の横に書かれたこの番号をぜひチェックしてみてください。細かな部分にまで統一されたコンセプトが感じられるはずです。
車内限定の記念スタンプや乗車記念証
観光列車ならではの楽しみとして、車内に設置されている記念スタンプがあります。スカイツリートレインオリジナルのデザインになっており、乗車した日付とともに旅の思い出を刻むことができます。
また、運行されるツアーや臨時列車によっては、オリジナルの「乗車記念証」が配布されることもあります。これはその時々でデザインが変わることもあり、収集しているファンも多い貴重なアイテムです。
スタンプを捺すための台紙が用意されていることもありますが、自分のお気に入りのスタンプ帳を持参するのも良いでしょう。旅の終わりにスタンプを見返すと、車窓からの景色や車内の雰囲気が鮮やかに蘇ってきます。
こうしたアナログな楽しみも、列車の旅を豊かにしてくれる要素です。乗車したらまずは車内を一通り探検して、スタンプ台がどこにあるか確認してみることをおすすめします。
撮影スポットとしても人気!外から眺める楽しみ方
スカイツリートレインは、乗るだけでなく「撮る」楽しみも大きい車両です。その独特なカラーリングと、大きな展望窓が並ぶ側面は、写真映え間違いなしの被写体となります。
おすすめの撮影ポイントは、やはり隅田川を渡る鉄橋付近です。スカイツリーを背景に、スカイツリートレインが走り抜けるシーンは、まさにこの車両のためにあるようなアングルです。
また、栃木県内ののどかな田園風景の中を走る姿も、都会的な車両デザインとのコントラストが際立って非常に美しいです。白い車体に鮮やかなドット模様は、遠くからでも一目でそれと分かる存在感を放っています。
もし自分が乗らない日でも、運行予定を確認して沿線でカメラを構えてみるのも楽しいものです。手を振ってくれる乗客との交流が生まれることもあり、鉄道を通じた温かいコミュニケーションが体験できるかもしれません。
夜間運行での幻想的な車内空間
スカイツリートレインは、昼間の明るい景色も素晴らしいですが、夜間に運行される際の雰囲気も格別です。車内の間接照明が、大きな展望窓に反射することなく外の夜景を引き立てるように設計されています。
特に都心部を走る際は、ビルの明かりや街灯が星のように散りばめられた夜景を、ソファのような座席からゆったりと眺めることができます。それはまるで、走る展望台に身を置いているかのような感覚です。
夜のスカイツリートレインは、昼間の賑やかさとは一変して、しっとりとした大人な雰囲気が漂います。カップルでのデートや、一日の旅を締めくくる贅沢な時間として、夜の運行便を狙ってみるのも非常におすすめです。
残念ながら夜間の臨時運行は機会が限られていますが、もし設定されているのを見つけたら、それは非常にラッキーなチャンスです。昼間とは全く違う、幻想的な列車の表情をぜひ体験してみてください。
スカイツリートレインでの鉄道旅行を楽しむためのまとめ
スカイツリートレインは、東武鉄道が提供する最高クラスの展望体験を楽しめる特別な列車です。東京スカイツリーの開業と共に歩んできたその歴史と、かつての名車をリニューアルしたこだわりが、一台の車両に凝縮されています。
現在は臨時列車やツアー中心の運行となっていますが、その分、乗車できた時の喜びや特別感はひとしおです。大きな窓から見上げる空や、窓側を向いたユニークな座席は、他の特急列車では決して味わえない開放感を与えてくれます。
乗車を検討されている方は、まず公式サイトやSNSで最新の運行情報をチェックすることから始めてみてください。特急券の予約やツアーへの申し込みなど、少しの手間をかける価値がこの列車には十分にあります。
浅草の活気、日光の自然、栃木の蔵の街。スカイツリートレインが結ぶ沿線の魅力的なスポットと共に、思い出に残る素敵な旅に出かけてみてはいかがでしょうか。大きな窓の向こうには、きっと今まで見たことのない素晴らしい景色が待っているはずです。




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